「ん…?」それずれてるかも(3)

最近MPで加工しているとおかしな動きをしている何かわからないけどおかしいような…といったことはありませんか?

今回は操作盤表面などにカムポジショナがついている機体について記載します。

なお、
最新の「Windows制御機」に関する情報は「ん…?」それずれてるかも(1)

その一世代前の機械に関する情報は「ん…?」それずれてるかも(2)をご覧ください。

今回はそのさらに一世代前の機械についてとなります。

カムポジショナって…?

さて先程対象となる機体について「カムポジショナがついている機体」と書きました。
では「カムポジショナ」とはどんなものでしょうか?

対象機についているカムポジショナはこちら↓のような部品です。
(基本的に左のものがついていますが、故障対応などにより右のものがついている場合もあります。)

代表的なところでFANUC制御器を使用した仕様の操作盤が
こちら↓になります。

 

確認の仕方

カムポジショナの表示が0°を示しているときに可動盤が上死点にあればひとまずOKです。
(±5°程度の差であればOKと判断していただいて大丈夫です。)

可動盤が上死点にいるかどうかはクランク軸の確認窓の奥にある矢印が真上を向いていればOKです。
(↓確認窓の位置を示す:※注 写真はMP-500Rのものです、MP-500Lでは操作盤の向きが違います。)

しかし大きくずれてしまっている場合は修正が必要になりますので可動盤を上死点(矢印が真上を向いた状態)にしてから下記資料を参考に修正してみてください。


カムポジショナの原点位置合わせ資料

もう一つの確認 

実はカムポジショナは1台でなく2台使用している場合が多く、このとき2台のゼロ位置がずれていると動作がおかしくなることがあります。

操作盤表面に1台と、そのほかに
[制御盤(強電盤)内部に1台あるもの]または[操作盤の内部に1台あるもの]の2種類があります。

いずれも運転準備がON且つ可動盤が停止している状態で2つのカムポジショナの角度表示値が違っていないか確認してみてください。

その他

タイトルと少々ずれますが、カムポジショナの設定がおかしくなってしまっている場合もあります。
上死点の位置がずれていないにもかかわらずやはり動作がおかしいという場合は弊社へお問い合わせください。

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