「ん…?」それずれてるかも(2)
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最近MPやACの加工時に「おかしい…」と違和感を覚えていることありませんか?
「ん…?」それずれてるかも(1)と同じくだりで失礼します。
「自動運転の途中で異音がする」、「材料が引きずられる」など、もしかすると「可動盤の上死点がずれている…」のかも?
そんな時は可動盤の上死点位置がずれていないか、ちょっと確認作業をしてみてください。
確認手順
今回はちょっと古いPLC制御タイプでの確認方法です。
(因みに↓こんな画面の機械です。)
図1
[手順①]
手動モードにしてタッチパネル画面内の角度表示が0.0[degree]になる位置へ可動盤を移動します。
図2
※この部分は(1)と一緒になりますが、ご容赦ください。
概ね操作盤下方のカバー内部に可動盤クランクシャフトの端部がありますので確認します。
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図3
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図4
機械がMPの場合はクランクシャフトの軸端にいくつかの穴があります。
軸の中心を除き他の穴を線で結ぶと二等辺三角形ができます。(下図黄色三角形)
三角形の底辺中央(軸の中心になります。)から対向する角へ伸ばした線が頂点(クランクシャフトの最も出っ張っている)方向になります。(下図赤矢印)
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図5
![](https://akebonomc.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/10/caf5b840e7c10ee8999056b964162eb4.png)
図6
また機械がACの場合は二つのネジを結んだ線が同様に頂点(クランクシャフトの最も出っ張っている)方向になります。(下図赤矢印)
ACの場合は可動盤が下死点にあるか上死点にあるか目視で確認する必要がありますが、
角度表示が「0.0[degree]」のときクランクシャフトの頂点が真上を向いているならば可動盤の上死点位置はずれていませんので
おかしいと感じる点に関してはあらためて担当営業か弊社へお問い合わせください。
上死点の修正
では可動盤の上死点がずれていると判明したらどうしましょう?
ここからは(1)とは少々違います。
機械を手動モードに切り替えて可動盤を「寸動」モードで上下に2往復程度動かしてください。
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図7
すると自動的にプリセットされます。
気が付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は上述した[手順①]の実施時にプリセットされてしまう場合もありますのでその点はご容赦ください。
如何だったでしょうか?
簡単だったでしょう?
実は突然の停電などがあると可動盤の上死点位置が狂うということが発生したりします。
ちょっと「おかしい」なんて思うことがあったら確認してみてください。
次はもっと古いタイプの機械についても情報をアップさせていただく予定です。