「ん…?」それずれてるかも(1)

最近MPやACの加工時に「おかしい…」と違和感を覚えていることありませんか?

「自動運転の途中で異音がする」、「材料が引きずられる」など、
もしかすると「可動盤の上死点がずれている…」のかも?
そんな時は可動盤の上死点位置がずれていないか、ちょっと確認作業をしてみてください。

確認手順

因みに今回はWindows制御機での確認方法です。
手動モードにしてタッチパネル画面内の角度表示が0.0[degree]になる位置へ可動盤を移動します。

図1

 

 

 

 

 

 

概ね操作盤下方のカバー内部に可動盤クランクシャフトの端部がありますので確認します。

図2

図3

 

 

 

 

 

 

 

機械がMPの場合はクランクシャフトの軸端にいくつかの穴があります。
軸の中心を除き他の穴を線で結ぶと二等辺三角形ができます。(下図4黄色三角形)
三角形の底辺中央(軸の中心になります。)から対向する角へ伸ばした線が頂点(クランクシャフトの最も出っ張っている)方向になります。(下図4赤矢印)
また機械がACの場合は二つのネジを結んだ線が同様に頂点(クランクシャフトの最も出っ張っている)方向になります。(下図5赤矢印)

図4

図5

 

 

 

 

 

 

ACの場合は可動盤が下死点にあるか上死点にあるか目視で確認する必要がありますが、
角度表示が「0.0[degree]」のときクランクシャフトの頂点が真上を向いているならば可動盤の上死点位置はずれていませんので
おかしいと感じる点に関してはあらためて担当営業か弊社へお問い合わせください。

上死点の修正

では可動盤の上死点がずれていると判明したらどうしましょう?
上死点サーチ機能のない機体でも大丈夫です、修正するための機能が用意されていますのでご安心ください。
「手動」モードにて可動盤の「寸動」モード(正寸 または 逆寸)を使用して
クランクシャフトの頂点が真上になるように調整します。

図6

 

 

 

 

 

 

 

その後「保守」モードに入り「原点設定」画面を開き、
画面下部にある「上死点設定」キーを押すと現在位置が上死点位置(0.0[degree])に更新されます。

図7

 

 

 

 

 

 

如何だったでしょうか?
実は突然の停電などがあると可動盤の上死点位置が狂うということが発生したりします。
ちょっと「おかしい」なんて思うことがあったら少々手間はかかりますが確認してみてください。

後日ちょっと古いタイプの機械についても情報をアップさせていただきます。

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