100周年プライベートショー(協働ロボットCRXシリーズ)

2022年11月9日~12日に創業100周年プライベートショーを開催します。

その中で、抜型裁断機(OPT-40H-110およびMP-600SL)と協働ロボットの連動を展示致します。

今回は、その特長と導入時の留意点をご説明します。

展示するロボットシステムの特長

1.協働ロボットを採用(カバーなどの安全機構で覆う必要がない)

協働ロボットは協働モードで運転することができます。

協働モードは速度250mm/sに限定されるものの、カバーなどの安全機構でロボット覆う必要がありません。

そのため、設置スペースを削減したり、レイアウト変更時の移動の手間を最小限に抑えたりすることができます。

非協働モードで速度1000mm/s以上で運転することもできますが、安全機構が必要になります。

セーフティレーザースキャナを利用することで、人がいないときは非協働モード、人が近くにいるときは協働モードといった運転が可能となり、サイクルタイムを一段と縮める事ができます。

2.高性能カメラ2台を採用し、ロボットの自動位置補正を実現

MP-600SL+協働ロボットの展示内容です。(OPTの展示には付いていません)

アライメントカメラ2台を協働ロボットと連動させ、ロボットの自動位置補正を実現します。

これにより、材料供給不足や吸着ミスだけでなく、裁断精度の向上に寄与します。

オプションの機能であり、必須ではありません。

省人化による夜間運転を想定した展示内容となっています。

3.MP-600SLに後付で連結できる

ご使用いただいているMP-600SLに後付で連結できます。

ロボット架台と材料供給架台には、キャスターをつけてあります。比較的手軽にシステムの移動・運搬ができます。

なお、セッティング後の再ティーチングは、位置を数カ所覚え込ませるだけです。

ロボットシステムを導入するにあたっての留意点

1.「産業用ロボットの教示等の業務にかかわる特別教育」を受講する必要がある

ロボットのティーチング(動作教示)を行うためには、特別教育を受講する必要があります。

お客様の方で位置微調整や材料サイズ変更などでティーチングする必要が出てきます。

学科で1日、実技で半日ほど必要となります。学科はオンラインで受講できるところも増えてきました。

ロボットメーカーやロボットSIerで実施していますので、各自ご確認ください。

2.吸着する材料は予め決めておく

ロボットによる吸着は、作業者が行うよりも非常に繊細です。

材料が吸着できない、2枚吸着してしまう、ハンドにくっついて離れない、裁断機の裁ち板に固定できず裁断時に材料が浮くなどの問題が生じる可能性があります。

事前にテストしていただくためにも、対象材料(材質、サイズ、厚み)を入念にご検討ください。

3.ものづくり補助金などの助成対象かを確認する

ロボットシステムは生産性向上に寄与します。

近年では、コロナ禍対策で接触回避にも効果的です。

対象となる補助金を事前にお調べいただけると、スケジュール感含め、スムーズに導入できますのでご検討ください。

おわりに

協働ロボットは近年注目される最新設備です。ぜひ展示会に足を運んでいただき、実機をごらんください。

ご高覧いただきありがとうございました。

 

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